本研究では既存の燃料耐ノッキング評価指数(燃料のノッキングのし難さの指標)であるメタン価の舶用リーンバーンガス機関における有効性を実機実験によって検証した。ここで、ノッキングとは異常燃焼の一種でエンジンを損傷する危険のある現象である。実験では定格発電出力400kWのガス機関に供給される都市ガスに対してプロパン主成分LPGとブタン主成分LPGと純水素を混合して燃料ガス組成を変更し、シリンダ内圧力計測結果からノッキング強度特性を測定した。この結果、メタン価を定めるためのエンジン試験条件と大きくことなる燃焼条件で運転される舶用リーンバーンガス機関においても既存のメタン価の有効であることを示した。
|