研究課題
若手研究(B)
本研究は、日本、タイ、ラオス等の地域における浅熱水金鉱床、斑岩銅-金鉱床を研究対象とした。現地において地質調査を行い、室内実験として、鉱石の肉眼および顕微鏡観察による鉱化段階区分と鉱物組合せの記載、粉末X線回折分析、年代分析、全岩化学組成分析、流体包有物マイクロサーモメトリーおよびガス組成分析、EPMA分析、同位体分析を行った。鹿児島県・菱刈鉱床の研究では、石英脈の金含有量、形成深度、熱水の捕獲温度・塩濃度、流体包有物のガス組成に一定の関係があることが明らかになり、このことから鉱床形成に関わった熱水の性質と挙動を考察した。その他の研究対象についても鉱床形成プロセスを明らかにする研究を行った。
金属鉱床学