大型ヘリカル装置(以下、LHD)に代表される3次元磁場閉じ込め装置や、磁場の3次元構造を考慮したトカマク装置におけるプラズマの異常輸送現象を定量的に理解し、輸送予測に繋げることを目指し、ジャイロ運動論に基づく大規模シミュレーション研究を実施した。 複数粒子種間衝突オペレーターなど多粒子種から構成される現実的なプラズマに対してジャイロ運動論的シミュレーションを実施し、構成粒子種によるプラズマ不安定性の差異が実験結果と無矛盾であることを確認した他、多数のイオン温度勾配パラメータを用いた乱流シミュレーションにより、プラズマ温度勾配分布の定量的な予測も実現した。
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