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2017 年度 実績報告書

閉じ込め改善モード遷移に対する新古典イオン粘性の役割の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26820399
研究機関核融合科学研究所

研究代表者

高橋 裕己  核融合科学研究所, ヘリカル研究部, 准教授 (00462193)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードポロイダル粘性 / 径電場 / 電極バイアス / プラズマ回転 / 閉じ込め改善 / LHD / Heliotron J / TJ-II
研究実績の概要

本研究ではトロイダルプラズマにおいて、新古典ポロイダルイオン粘性の非線形性が閉じ込め改善モード遷移に対して担う役割を解明する。そのため、大型ヘリカル装置(核融合科学研究所)と、TJ-II装置(スペイン, CIEMAT研究所)、Heliotron J装置(京都大学)において電極バイアス実験を行う。イオン粘性は磁場リップルとともに増加するが、TJ-II装置はLHDに比べて、実効ヘリカルリップルが10倍大きいため、粘性のフロー依存性や遷移に必要な駆動力に明確な違いが得られる。本研究ではさらに、東北大学ヘリアック装置、コンパクトヘリカルシステムでの電極バイアスHモード遷移との比較を行い、イオン粘性の磁場リップル構造依存性を明らかにする。
従前、TJ-II装置で使用されていた電極バイアス用電源は、外部制御が不可能でありプラズマ放電中の適当なタイミングで電圧印加を行うことが不可能であった。このため、平成29年度は、核融合科学研究所から外部トリガー、外部参照入力波形によって、出力タイミングと出力波形を任意に制御可能な電源 (松定プレシジョン, 500 V/ 30 A) をTJ-II装置に持ち込み、インストールを行った。本電源は外部制御が可能であることに加えて、定電圧運転モードと定電流運転モードを切り替え可能であり、実験の目的に応じて、プラズマ中の電場制御、あるいは、プラズマに与えるポロイダルトルク制御の両方を行うことが可能である。TJ-IIサイトにおいて、本電源のセットアップを行い、外部信号によって電源が適正に動作することを確認した。平成29年度はTJ-IIのメンテナンス等のスケジュールの都合により、プラズマ実験を実施することはできなかったが、平成30年度以降に本電源を用いた実験を本格的に行う予定である。

  • 研究成果

    (5件)

すべて 2017 その他

すべて 国際共同研究 (1件) 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] スペインエネルギー・環境・技術・研究センター (CIEMAT)(スペイン)

    • 国名
      スペイン
    • 外国機関名
      スペインエネルギー・環境・技術・研究センター (CIEMAT)
  • [雑誌論文] Extension of operational regime in high-temperature plasmas and effect of ECRH on ion thermal transport in the LHD2017

    • 著者名/発表者名
      高橋裕己、永岡賢一、村上定義 (他39名)
    • 雑誌名

      Nuclear Fusion

      巻: 57 ページ: 086029-1~8

    • DOI

      https://doi.org/10.1088/1741-4326/aa754b

    • 査読あり
  • [学会発表] Confinement characteristics of ion ITB plasmas with deuterium in the LHD2017

    • 著者名/発表者名
      高橋裕己、永岡賢一、向井清史 (他24名)
    • 学会等名
      International Stellarator/Heliotron Workshop 2017
    • 国際学会 / 招待講演
  • [学会発表] LHDにおける高Te/Tiプラズマのイオンの熱閉じ込め特性2017

    • 著者名/発表者名
      高橋裕己, 吉村泰夫, 關良輔, 横山雅之, 坂本隆一, 江尻晶, LHD実験グループ
    • 学会等名
      プラズマコンファレンス2017
  • [備考] プラズマ加熱物理研究系 _ 核融合科学研究所

    • URL

      http://www.nifs.ac.jp/rd/phprd/index.html

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公開日: 2018-12-17  

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