高性能化水素吸蔵合金の創製技術に関する研究として、新たな手法でBe2Ti、Be2V、Be2Zr単相試料の合成に成功した。更に、Be2Ti単相試料における触媒効果を調べた結果、BeやTiとの化合物を形成し、水素吸蔵能を劣化させることを明らかにした。または、合成法の検討と並行し、ベリライド中における水素の原子レベルの挙動に関して,第一原理計算によるシミュレーション計算を行い、2種類の水素の安定状態を発見し、それぞれ-0.52eVと-0.05eVの溶解エネルギーを有してあり、その計算結果から水素吸蔵量は全質量の約5.4%の水素が吸蔵可能であることを明らかにした。
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