放射性バナジウム単体として使用するにはバルクのV及び48Vから放射性Scの分離操作が不可欠であるため、この分離法を検討した。γ線照射により製造した試料から溶媒抽出法によるキャリアを含む48Vの分離実験により、放射性Scは塩酸濃度1 M、HDEHP濃度1wt%で有機相にほぼ抽出され、この条件で2回溶媒抽出を繰り返すことにより除去できることが判明した。 RIの取扱いが容易なVRFBセルの設計、開発を行った。硫酸溶液による腐食が激しく、白金またはグラッシーカーボンを使用することとし、耐酸性及び構造材としても有用であるPEEK樹脂を使った流通セルを作成した。
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