まずアデノ随伴ウイルスの逆行性感染様式を利用して、マウス一次運動野第5層の神経細胞の中で、線条体に投射している皮質-線条体投射神経細胞、もしくは脊髄に投射している皮質-脊髄投射神経細胞のみに蛍光カルシウムセンサーを遺伝子発現させた。次に、これらの投射経路特異的に蛍光カルシウムセンサーを遺伝子発現させたマウスに、2週間、自発的なレバー引き課題をおこなわせ、2光子カルシウムイメージングによって、神経活動を計測した。解析の結果、投射経路によって、運動学習で、発火頻度が上昇する神経細胞の集団が異なることを明らかにした。
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