マウスのバレル皮質では、生後に第4層神経細胞はヒゲからの刺激に応じて樹状突起の形態を変化させる。これまでの研究でバレル皮質に特異的に発現するBtbd3が神経活性依存的な樹状突起の形態制御に必要であることを明らかにした。 本研究では、Btbd3が神経活性依存的にリン酸化され、Plexinと共にRho活性を上昇させることを明らかにした。またBtbd3はさらに神経活性を受けると、細胞内局在を変え、細胞骨格へ移動することも見出した。 以上の結果から、Btbd3は神経活性によって異なる状態をとり、この状態の違いが樹状突起の除去または維持の選択性に重要である可能性が示唆された。
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