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2014 年度 実施状況報告書

Optineurin変異によるALS発症メカニズムの分子基盤の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26830035
研究機関広島大学

研究代表者

大澤 亮介  広島大学, 原爆放射線医科学研究所, 助教 (20719356)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2016-03-31
キーワードOptineurin / ALS / オートファジー
研究実績の概要

Optineurinがオートファジー誘導下で、細胞内の局在をどう変化させるのかについて、ミトコンドリアの脱分極を起こさせる化合物CCCPを投与することで解析を行った。結果、パーキンソン病の原因遺伝子Parkin依存的に誘導されるオートファジー(マイトファジー)の際にミトコンドリア状に誘導されることを明らかにした。さらにそのときの生化学的変化の解析も行い、マイトファジー依存的にoptineurinが分解されることを見いだした。
またALS患者に認められる変異を導入したoptineurinはその細胞局在が正常型と異なっていることも見いだした。
また、実際にALSの際に神経細胞死をおこす際にOptineurinがどのように関わっているのかを明らかにする為に分化誘導した神経細胞株でOptineurinの局在を調べたところ、細胞体だけでなく軸索、軸索先端部にもoptineurinが局在していることが明らかになった。今後神経細胞でのオートファジー誘導時にoptineurinの局在がどのように変化するのかを明らかにする。
また、マウスの海馬ニューロンの初代培養の系の確立に成功したので、Optineurinノックアウトマウスから採取した初代培養のニューロンでオートファジー誘導時におこる変化を明らかにする予定である。
また、神経細胞死に深く関わるとされるミクログリアに関しても機能異常がないかを調べる為に、ミクログリアの初代培養の系を確立した。また、ミクログリアの細胞株BV2でoptineurinのノックダウンしたものも作成した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

オートファジー誘導下でのoptineurinの局在変化、分解などに関して計画通り解析が進んでいる。

今後の研究の推進方策

現在ALS型変異を導入したマウスを維持、繁殖中であり、そのマウスを使用した解析も今後平行して行っていき、培養株と初代培養の実験系の双方でoptineurinの機能解析をすすめていく。

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公開日: 2016-06-01  

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