研究課題
plasma membrane monoamine transporter (PMAT)のノックアウトマウス作製に着手した。international mouse phenotyping consortiumよりターゲッティングベクターを購入し、相同組換えES細胞の樹立、キメラマウスの作製、ヘテロ欠損マウスまでを終えた。このマウスを繁殖させることによりホモ欠損マウスを得て、機能解析を進めていく。またこのマウスとFLPマウスを交配させることにより、組織特異的にPMATを欠損させることができるマウスを得ることができる。全身ホモ欠損マウスを得ることと平行して、組織特異的欠損用のマウスを作製も進めていく。PMAT阻害剤の開発状況についてであるが、当初維持していたPMATを安定発現するCHO細胞のスクリーニング系では、スクリーニングの指標となるZ factorが若干低かったため、再度安定発現株を得るために実験を行った。その結果、PMATを多量に発現する安定発現株を得ることができ、またZ factorについても十分な値を示した。この新たに得た細胞株を用いてスクリーニング系の再評価を行ったところ、問題なく機能することが確認できた。今後、ヒット化合物を探すため、化合物ライブラリーを用いたスクリーニングを行っていく予定である。またこれらに加えて、これまでに十分に解析されていなかったマウスのPMATの基質特異性や輸送能などについて評価を行い、論文投稿を行った。
2: おおむね順調に進展している
当初の予定通り、ノックアウトマウスを得ることができている。またスクリーニング系についても以前に構築したものより、遙かに優れた系を構築することができた。さらにin vitroの系での研究を追加して、研究成果をまとめることができた。
今後はノックアウトマウスを十分な数になるまで繁殖させ、これらのマウスについて表現型の解析を行っていく。スクリーニング系については当大学の担当者とディスカッションを重ねており、できるだけ早期にヒット化合物の探索を行う予定である。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (16件) (うち招待講演 1件)
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