研究課題
新たに発見されたモノアミン輸送体であるplasma membrane monoamine transporter (PMAT)の機能解析を行っうために、PMATのノックアウトマウス作製を行った。平成27年度にはヘテロノックアウトマウスとホモノックアウトマウスを得ることができた。現在、これらのPMATノックアウトマウスの解析を行うために、実験に必要な匹数の確保に努めているが、現状では十分な数が得られていない。PMATは胎盤などにも発現していることから、この遺伝子の欠損により生殖能に影響が出る可能性も含めて、今後検討を続けていく。またこれと平行して組織特異的なPMAT欠損マウスの作製も行い、これについても作製を完了した。既に当教室で維持しており、このマウスと組織特異的にCre recombinaseを発現するを交配させて、PMATの各組織における役割について検討を行っていく。またPMAT阻害剤についてもハイスループットスクリーニングの系の構築を終了し、スクリーニングを開始した。同時にPMATと類似に特性を持つ輸送体についてもスクリーニング系を構築することができたため、これらの輸送体についてスクリーニングを平行して行い、特異的な阻害作用を有する化合物の発見に努めている。これまでに、各輸送体に対して選択的に阻害作用を示す候補化合物を数種類得ている。今後これらの化合物の阻害特性を確認の上、リード化合物の開発へとつなげていきたいと考えている。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (5件) (うち査読あり 5件) 学会発表 (19件) (うち国際学会 3件、 招待講演 1件)
J Nucl Med
巻: 57 ページ: 208-214
10.2967/jnumed.115.164848
Psychopharmacology(Berl)
巻: 232 ページ: 3497-3505
10.1007/s00213-015-4002-2
Eur J Nucl Med Mol Imaging
巻: 42 ページ: 1052-1061
10.1007/s00259-015-3035-4.
Glia
巻: 63 ページ: 1213-1225
10.1002/glia.22812
PLoS One
巻: 10
10.1371/journal.pone.0141960