自然免疫TRIF経路欠損、及び個体レベルで特定の免疫細胞を増減させた筋萎縮性側索硬化症(ALS)モデルマウス解析から、ALSモデルマウスで同定した異形の活性化アストロサイトの細胞死誘導機構は、浸潤免疫細胞を介したFas経路ではなく、細胞自律的なTRIF経路により制御されている可能性が示唆された。一方で、末梢免疫のバランスを変化させた2種類のALSモデルマウスの比較解析から、末梢免疫バランスの変化により、病態及びミクログリアの細胞数に変化が起こることが判明し、ALS病態における末梢免疫環境の関与を示唆するデータが得られた。
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