転写因子MEIS1はHOXA9関連AMLの発症に重要な役割を果たしている。本研究では、TGFbシグナル制御因子Smad7をMEIS1標的遺伝子として同定した。Hoxa9とSmad7を導入した骨髄細胞の移植により白血病が発症したことから、Smad7はMEIS1の機能を代替し、TGFbはAML発症の抑制性サイトカインである可能性が考えられた。しかし、TGFbの機能はin vitroで白血病細胞の増殖を阻害する一方、in vivoでは阻害剤の投与方法に依存し単純ではなかった。また、AMLにおいてSmad7はTGFbシグナルを抑制せず、白血病発症において未知の機構が存在する可能性が示唆された。
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