成人T細胞白血病の発症過程に関与する因子を同定するため、ATL患者由来の樹立細胞株から、免疫不全NOGマウスにおいて高い造腫瘍性を示す細胞集団を分画した。この細胞ではAKTシグナル及びNFkBシグナルの亢進が認められ造腫瘍性に関与していることが示唆された。NFkBシグナル亢進に関与する因子のスクリーニングのため、レポーター細胞を用いたfunctional screening をい、RIPK2、IRAK1、TNFR1Aなど既知の遺伝子以外に、これまでNFkBシグナルとの関連が明らかではなかった遺伝子を複数同定した。
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