T-ALLは小児に好発する白血病であり、約50%にNotch1変異がみとめられる。本研究では、Notch1抑制効果をもつmiRNAの探索を行った。 Notch1が接着分子として機能することに注目し、miRNA導入後のT-ALL細胞のNotchリガンドへの接着を検討した。miRNA導入により接着力の低下した細胞を回収し、候補となる5つのmiRNAを得た。うち1つに試験管内でのNotch1抑制機能が示唆されため、骨髄移植実験を行ったところ、候補miRNAを発現させた造血前駆細胞はB細胞によりよく分化した。候補miRNAはNotch1発現を抑制することでB細胞分化を促進したと予想される。
|