Wilms’ tumor 1-associating protein (WTAP) は、マウス初期発生および細胞周期のG2/M移行に必須のスプライシング因子であるが、そのターゲットRNAはあまり明らかになっていない。WTAP複合体によるオルタナティブスプライシングのターゲットRNAを同定する目的で、WTAPをノックダウンした細胞を用いたRNAseqを行い、スプライシングの変化を調べた。その結果、WTAPがヒストンH4K20のメチル化酵素であるSUV420H2およびSUV420H1のオルタナティブスプライシングを制御し、H4K20のメチル化レベルの調節に関与していることがわかった。
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