研究課題
若手研究(B)
脂肪細胞の分化過程でクエン酸回路のα-ケトグルタル酸を合成する酵素であるIDH3の発現が上昇し、細胞内のα-ケトグルタル酸が増加することが明らかとなった。α-ケトグルタル酸の上昇は、ヒストン脱メチル化酵素であるKDM4Aを活性化し、解糖系遺伝子上のヒストン脱メチル化を促進することを見出した。これにより、解糖系遺伝子の発現が上昇し、糖代謝が亢進し、脂肪が蓄えられることが示唆された。これらの結果は脂肪細胞の分化過程において、代謝がエピゲノムを制御することを示唆する。
エピゲノム