本研究では西南諸島産両生類絶滅危惧種であるイシカワガエル種群、オットンガエル、ホルストガエル、ハナサキガエル種群、イボイモリについて、カエルツボカビをはじめとした病原性微生物に対する抵抗性に関する遺伝子の多様性と分子進化のパターンを検証することを目的として、獲得免疫を代表する主要組織適合遺伝子複合体(MHC)と自然免疫に関連した遺伝子の同定及び、分子進化の程度を明らかにした。本研究の結果、本研究の結果、6種すべてにおいて、MHC遺伝子及び、抗菌ペプチドなどの自然免疫関連遺伝子が同定され、種間での免疫関連遺伝子の多様性及び発現パターンが明らかとなった。
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