申請者らが作出したマクロファージ特異的グアニリン/GC-Cダブルトランスジェニックラット(dTg)は高脂肪食に耐性を示す。本研究では、dTgラットから採取したグアニリン/GC-C発現マクロファージの炎症性マーカー(M1)を検討したところ、高脂肪食を摂取してもM1マーカーの発現が低いことが認められた。また、グアニリン/GC-C発現マクロファージは飽和脂肪酸によりグアニリンおよびGC-Cの発現が増加し、脂肪酸に対して走化性が高いことから、グアニリン/GC-C発現マクロファージは脂肪酸に特異的な性質を持ち、炎症を阻止する機構が作動することで、慢性炎症や肥満を制御している可能性が示唆された。
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