研究課題
若手研究(B)
ヒトのABCトランスポーターには、基質輸送活性とこれを駆動するATP加水分解活性との間に高度な調節メカニズムが存在すると考えられる。そこで、ヒトのABCトランスポーターと機能がよく似たCmABCB1の結晶構造に基づいて、CmABCB1のアミノ酸残基を置換した変異体を作成し、構造機能解析を実施した。その結果、膜貫通ドメインの基質輸送経路上にあるグルタミン残基とアラニン残基が、ATP加水分解による基質輸送を調節していることを明らかにした。
構造生物学