研究課題
若手研究(B)
細胞の核膜構造の安定性と老化プロセスの関係が示唆されているがその分子機構は不明である。本研究において、核膜異常と細胞内代謝の関係性について検証した。ラミンAの機能異常を引き起こすプロジェリンを発現させると、主要なエネルギー産生系代謝経路に影響はなく、むしろ、ミトコンドリアのタンパク質翻訳系に作用する可能性を見出した。本研究結果は、これまで知られていない核とミトコンドリア相互作用の一作用点を明らかにした重要な知見になると考えられる。
分子生物学