植物における低温シグナル伝達機構、低温ストレス応答においてMYC型転写因子ICE1は重要な役割を担っている。ICE1の相互作用因子としてリン酸化に関わると考えられるMAPキナーゼMPK4が単離された。mpk4変異体では低温ストレス感受性を示し、低温誘導性遺伝子の低下もみられた。mpk4変異体を低温ストレスに曝した際の遺伝子発現をマイクロアレイ解析にて調べた。公開マイクロアレイと比較したところ、mpk4変異体における発現変化はmkk2変異体やice1変異体と似ており、CBF2過剰発現体とは逆であり、MKK2-MPK4-ICE1-CBFによる遺伝子発現調節が行われていることが示唆された。
|