研究課題
若手研究(B)
酸素発生光合成生物に普遍的な水分解反応の触媒部位であるマンガンクラスターは5つの反応中間状態を持つ。各反応において電子、プロトン、酸素分子が放出される。本研究は、水分解反応によるプロトン放出機構の解明を目的とし、Yzを経由する水素結合ネットワーク上のD1-Asn298に変異導入し、精製した光化学系IIを用いて赤外分光解析した。その結果、このネットワークがS2→S3およびS3→S0遷移においてプロトン移動経路として機能していることが明らかとなった。
植物分子・生理科学