研究課題
ハエ脳における神経ペプチド細胞間、およびドーパミン細胞群とのネットワークを明らかとするため、平成27年度は主に以下の二点を実施した。1.前年までに開発した高効率レジストレーションソフトウェアパイプラインを用い、前年まで取得した神経ペプチドの共焦点画像を標準脳にレジストレーションした。また残りの神経についても共焦点データを取得し、標準脳にレジストレーションを行った。以上により、標準脳上における全神経ペプチドの発現マップを作製した。またこの発現マップの解析によって、神経ペプチドの分枝が集中するような脳内のペプチド〝ホットスポット”を明らかとした。2.前年までに作成したPAM-GRASPキットを用い、全神経ペプチドとドーパミン細胞の接続を可視化し、共焦点データとして取得した。また得られたデータのレジストレーションにより、脳内で神経ペプチドとドーパミンの接続が集中するような領域を明らかとした。特にこのデータを基に、報酬系ドーパミンの上流神経として、アラトスタチンAが抑制的に作用することを突き止めた。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (2件) (うち国際共著 2件、 査読あり 2件、 オープンアクセス 2件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件、 招待講演 1件)
Current Biology
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http://dx.doi.org/10.1016/j.cub.2016.01.012
Elife
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