神経ペプチドは、学習や摂食制御において重要な役割を果たす。高次脳機能における神経ペプチドの作動原理を理解すべく、ペプチド作動性神経の網羅的なin silico脳サーキット構築を、ショウジョウバエにおいて行った。個々の脳をPC上の標準脳座標系にレジストレーションするための高効率カスタマイズソフトウェアを開発し、全ペプチド作動性神経の脳発現パターンを可視化、三次元画像データ化し、標準脳上にマッピングした。これにより、神経ペプチドの分枝が集中するような‘ペプチドホットスポット’の存在と、アラトスタチンAによる報酬系ドーパミン神経の抑制性神経支配を明らかとした。
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