生物界には光合成能力を失ったにも関わらず、非光合成葉緑体を維持している生物が存在する。それらの非光合成葉緑体の機能変化と進化がどう起こったか明らかにするため、同属内で独立に光合成能力を失ったクリプト藻類クリプトモナス属3株及び光合成株1株の比較ゲノム解析を行った。さらにトランスクリプトーム/プロテオーム解析を行い葉緑体に供給されているタンパク質の推定も行った。結果として、非光合成株は独立に光合成を失っているにも関わらず、収斂的な進化の中で、それぞれの進化段階を反映するような状態であることなどが明らかになった。
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