周期植物とは、それぞれの種に特異的な1年を越える周期で一斉に開花・枯死を繰り返す植物である。本研究で材料としたキツネノマゴ科コダチスズムシソウは、沖縄本島において6年周期で一斉開花する周期植物である。コダチスズムシソウの各個体は発芽から6年目に開花し、枯死することから、発芽から開花までの6年間を測る生物時計を持つと考えられる。そこで、近縁の周期を持たない種類と比較することで、6年間を測る周期遺伝子を探索するとともに、栽培環境をコントロールした栽培実験を行い、時間を測る環境シグナルとして、気温が重要であることを明らかとした。
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