解明が遅れている日本列島を含む東アジア島嶼域ヒメバチ科寄生蜂の多様性と分布特性の解明を行った。本研究に関連した成果として論文35編、報文11編を報告した。 本研究の成果として、1新属、67新種を記載し、1アジア新産属、3日本新産属、1日本新産亜属、20種以上の日本新産種を報告した。これらの記載、報告の際は近隣地域との生物地理についても議論を行った。 一例として、ハマキヒメバチ族では、日本だけで欧州を大きく上回る多様性が存在することが明らかとなり、日本国内の多様性は北海道が著しく高く、南に行くほど種数が減少し、南西諸島でも北琉球から南琉球にかけて属と種の多様性が減少する点などが明らかとなった。
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