多様な配偶システムを示し、他に類をみないほど安定した一夫一妻を維持することが知られるヨウジウオ科魚類をモデル系として、一夫一妻維持の至近的機構として働く神経内分泌とその遺伝基盤を解明する。配偶システムに変異のある4種のヨウジウオ科魚類を対象に、全脳における遺伝子発現パターンの定量比較を行い、ペアボンド維持に働く候補遺伝子の網羅的探索を行った。一夫一妻のイシヨウジを用いてマッピングのためのリファレンス配列を作成したところ、26,383の遺伝子が特定された。4種を対象としたRNA-Seqをおこなったところ、試料あたり平均して6400万リードが得られた。現在、発現量の比較解析を実施している。
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