窒素は植物の主要な栄養素であり、その利用効率の向上は持続可能な農業生産のために重要である。植物は体内の窒素量をモニターし、それに応答して様々な酵素の活性を調節していると考えられていたが、その機構の解明は十分ではなかった。私たちは、窒素代謝の新しい調節因子としてACR11タンパク質を見出した。さらなる研究により、ACR11は、窒素量に応答して、アンモニアや硝酸からアミノ酸を合成する経路の活性を制御していることが明らかになった。これらの結果は、植物の窒素代謝の調節機構を理解する上で重要な知見である。
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