生体内糖質代謝に関与する糖質加リン酸分解酵素(ホスホリラーゼ)によるオリゴ糖合成の収率は高く、産業上有用な酵素になり得る。しかしながら、既知のホスホリラーゼは他の糖質関連酵素に比べて報告例が少なく、今後生産可能なオリゴ糖のバリエーション拡大には、新たなホスホリラーゼの発見が必須であった。そこでglycoside Hydrolase Family 130に属するホスホリラーゼ様タンパク質の機能解析を行った結果、β-1,2-マンノオリゴ糖に特異性を示す、これまで報告例のない新規なホスホリラーゼを発見することが出来た。
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