研究成果の概要 |
チューリップにおける主要二次代謝産物である糖エステル化合物「6-チューリッポシド(6-Pos)類」、および6-Posに由来する抗菌活性物質「チューリッパリン(Pa)類」の生合成に関する以下の知見が得られた。1) 6-アシルグルコースである6-Pos類は、1,6-ジアシル型Pos類を経由して生合成されている可能性が高い。2) 6-Pos生合成中間体と想定される1,6-ジアシル型Pos類の含有量は、チューリップの栽培品種と原種の間で大きく異なる。3) 6-Pos類からPa類への変換を触媒する「Pos変換酵素」には複数のアイソザイムが存在しており、組織ごとに異なるアイソザイムが発現している。
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