分子の多量化とそれに伴う多点結合の形成により結合力が増強される効果を「クラスター効果」と呼ぶ。本効果を利用して、抗真菌抗HIV活性天然物pradimicinを金ナノ粒子上に担持したPRM-AuNPsを作製して、マンノースに対する結合力と抗真菌活性を評価した。その結果、抗真菌活性はpradimicinより劣るものの、結合力が約10倍向上していることを見出した。また、PRMの活性発現機構と金ナノ粒子の特徴に着目することで、PRM-AuNPsがマンノース残基を検出可能なケモセンサーとして機能することを見出した。
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