ポリフェノールによるビフィズス菌の抗炎症活性増強メカニズムを解明するため、変動する菌体タンパク質をプロテオーム解析することを目的とした。ケルセチン応答性の異なるビフィズス菌2株を用いて二次元電気泳動を行い、スポットを解析した結果、統計的に有意に異なる6つのスポットを見出した。さらにMascot解析により、これらのタンパク質を推定した。また、ケルセチン応答性を示す菌株におけるケルセチンの菌体膜会合性は、応答性を示さない菌株の約10倍高いことが明らかとなり、ケルセチンは膜くタンパク質に影響を及ぼしている可能性が示唆された。
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