魚類ノカルジア症の原因菌Nocardia seriolaeのN-2927株(強毒株)とU-1株(弱毒株)の全ゲノム解析を行い、得られたドラフトゲノムに対してアノテーションを行い、mce遺伝子、ノコバクチンの生合成遺伝子、ポリケチド合成酵素遺伝子を病原因子候補として見つけ出した。N-2927株を用いた浸漬感染法によりブリで自然感染に近い病原性が再現されることが確認され、SYBR GreenリアルタイムPCR法のワクチン効果評価への応用が考えられた。相同組換え法で作成したmce遺伝子破壊株を腹腔内投与したブリでノカルジア症の症状が見つかり弱毒生ワクチンとしての評価には至らなかった。
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