クルマエビにおいて、サイトカインの一種であるMIFファミリー(MIF(マクロファージ遊走阻止因子)およびDDT(MIF-2))の免疫応答の解析を行った。V. penaeicida注射後6時間における血リンパにおいてDDTの発現が増加し、注射後24時間では平常時の発現量まで減少した。RNA干渉法によってMIF遺伝子をノックダウンすると生残率が低下する傾向が認められた。in situ ハイブリダイゼーション法により、WSSV感染個体の生殖腺において発色が弱まる傾向が認められた。以上、MIFファミリーはエビ類の生体防御機構に関与している可能性が示唆された。
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