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2016 年度 実績報告書

マガキから見出された細菌特有の適合物質エクトインの蓄積機構と生理的意義の解明

研究課題

研究課題/領域番号 26850134
研究機関福井県立大学

研究代表者

細井 公富  福井県立大学, 海洋生物資源学部, 准教授 (70410967)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワードエクトイン / 塩分適応 / 軟体類
研究実績の概要

これまでの研究で確立した手法により、潮間帯―潮下帯に生息する無脊椎動物および藻類におけるエクトイン類縁体蓄積を検討した。その結果、測定した節足類・軟体類・棘皮類・脊索類すべての分類群と、褐藻・緑藻からエクトイン及びその類縁体の蓄積が確認されたことから、エクトイン類縁体は海洋無脊椎動物および海藻類に広く蓄積されていることが明らかになった。なお、これまで研究で、魚類及び淡水性貝類からは痕跡程度しか検出されていない。
また、海洋生物におけるエクトイン生合成についての知見を得るため、細菌類のエクトイン生合成酵素群の遺伝子情報をもとに、海洋無脊椎動物・藻類のゲノムからエクトイン生合成酵素遺伝子を探索したが、現在までに有意な相同性を示す遺伝子は確認されていない。また、RT-PCRによるcDNAクローニングでも、細菌の合成酵素に類似した遺伝子は確認できなかった。このことから、これらの生物は、微生物由来のエクトインを蓄積しているか、細菌とは異なる生合成経路を持つ可能性が考えられた。しかし、昨年度の研究で、海洋生物からは、細菌類には見られない複数の類縁体が検出されていることから、未知の生合成経路の存在する可能性が高いと考えられた。そこで、生合成酵素を含め、エクトインと相互作用するタンパク質を探索するため、アフィニティークロマトグラフィーを実施した。その結果、エクトインに結合能を持つ複数のタンパク質を検出した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] マガキに蓄積するエクトイン類縁体の定量2016

    • 著者名/発表者名
      細井公富・安井葉月・水田尚志・横山芳博
    • 学会等名
      日本水産学会中部支部大会
    • 発表場所
      福井県立大学(福井県小浜市)
    • 年月日
      2016-12-03 – 2016-12-03

URL: 

公開日: 2018-01-16  

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