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2016 年度 実績報告書

快適農作業の実現を目指した電気トラクタ動力伝達機構の簡素化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 26850158
研究機関愛媛大学

研究代表者

上加 裕子  愛媛大学, 農学研究科, 講師 (00527103)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2017-03-31
キーワード振動 / 騒音 / 快適性 / 電気トラクタ
研究実績の概要

日本の農業就業者は高齢化が進む一方で、農林水産省が立ち上げた『農業女子プロジェクト』に伴い若手女性農業者の増加が期待されている。このような背景において、農業機械では、安全性向上のみならず、快適性の向上も重要な課題となっている。これまで本研究室では、電気トラクタ(1号機)の研究開発を進め、大幅な省エネ効果を確認した。電動化のメリットは省エネ効果だけでなく、エンストがないことで、機械操作の不慣れな作業者も操作しやすく、振動や騒音の低減により、操縦者や周辺住民などの身体的心理的負担軽減にも効果が期待できる点が挙げられる。1号機においては、連続稼働時間が短い点に課題があった。本研究では、エネルギ損失を可能な限り抑えるため、歯車やギアで構成される動力伝達機構を排除し、モータ回転数制御のみで速度制御を可能にした電気トラクタ2号機を開発した。その性能を明らかにするとともに、振動、騒音の低減効果について検証した。
振動および騒音面から快適性の検証をするために、エンジントラクタ、電気トラクタ1号機においても、同様の振動、騒音計測を実施した。エンジン又はモータ停止時、ニュートラルギアでアクセル全開時、低速3段階、高速3段階で走行時の振動、騒音を計測した。
エンジンからモータに改造(1号機)、さらにトランスミッションを削除したこと(2号機)で振動が大幅に軽減したことが確認できた。走行時の耳元騒音のOA値の平均も、エンジン95dB(A)、1号機74dB(A)、2号機61dB(A)となり、大幅に軽減したことが確認できた。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2016 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] Theoretical Consideration of Electric Consumption and Power Distribution of Electric Tractor2016

    • 著者名/発表者名
      Yuko UEKA, Kazunobu SATO, Jun YAMASHITA, Yoshinori DOI
    • 雑誌名

      Proc. 8th Int. Symp. Mach. Mech. Agr. Biosys. Engng. (ISMAB)

      巻: - ページ: -

    • 査読あり
  • [学会発表] 高回生システムを有する電動モノレールの開発2016

    • 著者名/発表者名
      上加裕子,有馬誠一,佐藤員暢,片山了輔,神岡弘貴,千種英樹,東澤英則,隅田茂
    • 学会等名
      農業食料工学会第75回年次大会
    • 発表場所
      京都府京都市 京都大学
    • 年月日
      2016-05-28 – 2016-05-29
  • [学会発表] Theoretical Consideration of Electric Consumption and Power Distribution of Electric Tractor2016

    • 著者名/発表者名
      Yuko UEKA, Kazunobu SATO, Jun YAMASHITA, Yoshinori DOI
    • 学会等名
      Int. Symp. Mach. Mech. Agr. Biosys. Engng. (ISMAB)
    • 発表場所
      新潟県新潟市 朱鷺メッセ
    • 年月日
      2016-05-23 – 2016-05-24
    • 国際学会
  • [備考] 愛媛大学大学院農学研究科 食料生産学専攻 農業機械システム工学研究室

    • URL

      http://web.agr.ehime-u.ac.jp/~brs/index.html

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公開日: 2018-01-16  

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