ブタを用いた2週間の飼養試験から、タンパク質不足はブタ骨格筋におけるCat-1のmRNA発現を高くするが、Cat-2のmRNA発現には影響を及ぼさず、エネルギー制限ではCat-1の発現量は変化しないが、Cat-2のmRNA発現が高くなった。つづくC2C12筋管細胞を用いた実験から、タンパク質不足によるCat-1発現量の増加は、アミノ酸の不足が直接的に作用したと考えられた。一方で、制限給餌によるエネルギー制限時のCat-2発現量の増加は、エネルギーの不足の直接的な作用によるものではなく、血中のインスリン様成長因子(IGF-1)の濃度の低下による可能性が示唆された。
|