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2017 年度 実績報告書

トキソプラズマ潜伏感染が誘導する抗ウイルス自然免疫応答の意義

研究課題

研究課題/領域番号 26850183
研究機関鹿児島大学

研究代表者

正谷 達謄  鹿児島大学, 農水産獣医学域獣医学系, 准教授 (70614072)

研究期間 (年度) 2014-04-01 – 2018-03-31
キーワードトキソプラズマ
研究実績の概要

本年度は、以下の実験を行なった。
自然免疫シグナルの活性に関与する種々の宿主分子をクローニングし、これらに蛍光タンパク質タグを付し、さらに哺乳類発現プラスミドへと挿入した。具体的には、STAT1、STAT2、STAT3、IRF3、およびNF-kB(p65サブユニット)である。これらをヒト及びマウスに発現させ、細胞質に局在することや細胞外からの種々の刺激に反応し、核内へと局在が移行することを確認した。現在、これらをヒト由来線維芽細胞であるHFF細胞へ導入し、恒常発現細胞の樹立を目指している。将来的には、樹立した細胞へトキソプラズマを感染させ、ステージ変換を誘導させることによってシグナル分子の挙動をリアルタイムで可視化できるシステムを構築する。
前年度は自然免疫シグナルの活性に関与する種々の宿主分子のノックアウトを目的とし、pX330-U6-Chimeric_BB-CBh-hSpCas9へガイドRNA配列を組み込んだプラスミドのヒト線維芽細胞へのリポフェクション法での共導入を試みたが、導入効率が著しく低かった。そこで本年度は、レトロウイルスベクターを利用してCRISPR-Cas9システムをHFF細胞へ導入するため、その実験系の構築を行なった。現在までに、レトロウイルスベクターに遺伝子カセットを乗せることができたことを確認した。今後、本システムを用いて遺伝子ノックアウト細胞を作出していく予定である。
また、トキソプラズマ感染マウス脳のトランスクリプトーム解析や、潜伏感染モデルへのウイルス接種後の脳組織の病理組織学的検査も、今後実施してゆく。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2017

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Seroprevalence of <i>Toxoplasma gondii</i> in free-ranging and feral cats on Amami Oshima Island, Japan2017

    • 著者名/発表者名
      MATSUU Aya、YOKOTA Shin-ichi、ITO Keiko、MASATANI Tatsunori
    • 雑誌名

      Journal of Veterinary Medical Science

      巻: 79 ページ: 1853-1856

    • DOI

      10.1292/jvms.17-0359

    • 査読あり
  • [雑誌論文] トキソプラズマ症2017

    • 著者名/発表者名
      正谷達謄
    • 雑誌名

      鹿児島県獣医師会会報

      巻: 59 ページ: 1-3

URL: 

公開日: 2018-12-17  

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