犬の炎症性結直腸ポリープ(ICRPs)のポリープ病変部におけるTLR2およびTLR4 mRNAの局在解析をIn situ hybridization法にて行った。その結果、ICRPs のポリープ病変部にてTLR2および TLR4のmRNAは結腸上皮細胞、炎症細胞にてその発現を認めた。また、健常な犬の結腸と比較してそれらのmRNA発現が増加していた。加えて、ICRPs症例の結直腸粘膜を培養し、各種TLRリガンドで刺激したところ、TLR2およびTLR4リガンド刺激でTNF-α mRNAが、TLR9リガンド刺激でIL-1 βmRNAの発現が健常犬よりも増加していた。
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