牛の子宮機能評価するため、超音波画像検査および試験的子宮洗浄を行い、炎症反応と細菌感染について健康な牛に対して分娩2週後より継時的な調査を行ったところ、超音波画像検査による子宮内膜の輝度および貯留物、子宮還流液における顆粒球増加が細菌感染の有無を反映していた。子宮疾患により長期不受胎と考えられる牛では、子宮内膜の高輝度領域および貯留物、子宮灌流液の混濁が細菌の分離に関わらず高率に認められた。本調査の結果、子宮内の炎症が原因で長期不妊となった牛では、超音波画像検査による子宮の検査が有効であり、細菌感染の有無にかかわらず子宮内膜の炎症が持続することで不妊となっている可能性が示唆された。
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