研究課題
若手研究(B)
内在性ボルナウイルス様L(EBLL)は、生物ゲノムに存在する、ボルナウイルスのRNA依存性RNAポリメラーゼ(RdRp)遺伝子に由来する配列である。本研究において、Eptesicus属コウモリに存在するEBLL(eEBLL-1)が1180万年以上にわたって、5000塩基以上からなるオープンリーディングフレームを保持していることが明らかとなった。さらに進化学的解析や転写産物の解析により、eEBLL-1が機能的なタンパク質をコードしていることが強く示唆された。本研究は、ウイルス由来RdRpが哺乳動物細胞において機能し得ることを世界で初めて示した研究である。
ウイルス学