本研究では堺市とバンコクを主な対象として、都市農村混在地域における土地利用、生物資源の発生分布を把握し、生物資源循環効率を高めるアジア型の土地利用シナリオについて検討した。堺市では、住宅地緑地・農地の空間分布を把握するとともに、管理する主体に対する管理・保有意識調査も行った。また、堺市と連携し、市民の厨芥コンポスト化事業に密着し、コンポストの発生量と成分分析を通じて、発生原単位情報をおさえた。これらをGISで統合し、学区などのコミュニティ空間単位による生物資源循環効率と、郊外の里山も含めた循環シナリオを検討している。バンコクでも同様の土地利用、生物資源需給調査を行い、成果をとりまとめている。
|