細胞膜上には膜ラフトと呼ばれる脂質・タンパク質集積ドメインが点在している。本研究ではイネにおいて病害応答時に一時的に膜ラフトに存在する免疫タンパク質の同定、及び機能解析を行った。まず、病害応答時の活性酸素種の産生を担うNADPHオキシダーゼの中で、OsRbohBとOsRbohHの2つが一時的に膜ラフトに局在するタンパク質であることを同定し、中でもOsRbohBがイネいもち病耐性に必須であることを示した。また、質量分析装置を用いたプロテオーム解析により、63個の新規の病害応答性一過的膜ラフトタンパク質候補を同定し、その中で4つのタンパク質の細胞膜局在を確認した。
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