研究課題
若手研究(B)
RNAは遺伝情報の伝達や制御を担う生体内分子であり、遺伝子発現制御において中核となる役割を果たしている。そのRNAを軸に擬ロタキサン構造を形成させ、極めて安定な複合体を形成させることができれば、効率的にリボソームの進行を止めることができると考え、新しい人工核酸、擬ロタキサン形成オリゴDNAの開発に着手した。本研究により開発した擬ロタキサン形成オリゴDNAは、生理的条件下、標的RNAとの二本鎖形成を引き金に化学反応が進行し、5分の反応で85%と高効率、高収率で擬ロタキサン構造体の形成に成功した。
生物有機化学