Lewis塩基により活性化されたジアルキル亜鉛とRF-Xのハロゲン-亜鉛交換反応による、安定かつ高活性なRF亜鉛種の発生法を確立した。LiClによる活性化で生じるRFZnMe(Cl)Liが、室温にて種々のカルボニル化合物を高い官能基許容性にてRF化することを見出した。DMPUを配位子とするRF亜鉛試薬は、120℃においても分解せず、銅触媒によるアリールハライドとのクロスカップリング反応により多彩なRF化アレーンを与えることを見出した。さらに、ホスフィンオキシドを活性化剤に用いることで、パーフルオロアリール亜鉛種による臭化アリル類のSN2型置換反応が高官能基選択的に進行することを見出した。
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