研究課題
若手研究(B)
海洋産アルカロイドスピロリドDの全合成に向け、BCD環フラグメントの立体選択的な合成を行った。C10位とC24位をテザーで連結させたマクロラクトンを用いて渡環型ジスピロケタール化を行うと、望みの異性体が立体選択的に得られることを見出した。また、予想に反して大員環を持たない基質の場合も望みの異性体が主生成物であることがわかり、立体選択性発現において双極子モーメントの制御が重要なことを明らかにした。生成物に対して、二重結合の立体選択的水素化などの変換を行い、BCD環フラグメントの合成を達成した。
医歯薬学