本研究では、免疫刺激性CpG DNAの疾患治療効果の向上を目的に、多足型構造を形成する核酸(polypodna)を基盤としたデンドリマー型核酸ナノDDSの創出を目指した。その結果、polypodna末端に接着性の突出末端を付与することで、酵素反応を用いずにデンドリマー型DNA(DL-DNA)を作製すること成功した。さらに、DL-DNAは免疫細胞に効率的に取り込まれ、CpG DNAによるサイトカイン産生を飛躍的に増大した。以上、本手法で開発したDL-DNAが有用な核酸ナノDDSに成る可能性を見出した。
|