本研究では、脳組織に対する造影剤としての機能も併せ持つ脳内移行型カプセルの開発を目的とした。脳内移行型カプセルは負電荷を有する20 nm前後のナノカプセルであること、アセチルコリンレセプターを特異的に認識し、従来型のカプセルと比較し、脳組織内に移行することが明らかとなった。しかしながら、どの経路で移行しているのかは明らかとならず、メカニズムについては今後の検討課題となることとなった。 以上、当初のデュアルイメージングを実施するには到らなかったものの、脳内への移行が可能な新規ナノカプセルとして有用であることが示された。
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